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長時間の超勤が悪影響?
月平均70時間代の9割以上 健康・家庭生活に悪影響

 月平均(昨年度)の超勤実績の時間数と、家庭環境などに及ぼす悪影響との関係は、見事に比例しています。(グラフ3)

 家庭生活への悪影響を及ぼしたと回答した人は、月平均超勤実績が6〜10時間の人で54.5%と半数を超え、超勤実績が多くなるに従い40時間の人で76.7%と増えていきます。
 41〜60時間では若干減りますが、71〜80時間の人で最高に達します。
健康に悪影響を及ぼしたと回答した人は、月6〜10時間の人で35.4%と平均を上回り、それ以上は超勤時間数が増えるに従い、ほぼ比例して増え、やはり月71〜80時間の人で最高に達します。
 超勤実績が月平均71〜80時間の人の何と90%が、家庭生活にも健康にも悪影響を及ぼしていると自覚しています。
 この人達は、年間を通じた平均実績が71時間以上ですから、悪影響を自覚しつつも超勤をせざるを得ない、という状況におかれていることがわかります。

「サービス残業」を超勤手当に換算すると
何と!何と!百億円相当にも

 都庁職は、今回の調査により、初めて全庁的な超勤実績を把握することができました。(都当局は、三六協定締結職場の超勤実績しか発表してきませんでしたが、今回全庁的実績を発表しました。)
 その結果、都当局による職場実態を無視した相次ぐ人員削減や、一方的な組織の改編が、超勤の大きな理由であることなどが明らかになりました。
 更に、大きな問題点は、都当局が「存在しない」としてきた「サービス残業」の実態が、初めて全庁的に明らかになったことです。
今回明らかとなった、サービス残業の実態を都職員の平均的な超勤手当に換算すると、何と百億円相当にも上ると推計できます。
  「サービス残業」の状態を黙認・放置することは、管理職の怠慢であるだけでは済まされない、非違行為だという認識に立ち、「サービス残業」の根絶をはかることが必要です。
 とりわけ、具体的な取り組み(根絶の対策)を明らかにさせるよう、都庁職も交渉で引き続き要求していきますので、「超勤縮減」「サービス残業根絶」の実現に向けて、各支部・各職場における取り組みの一層の強化もお願いします。

 最後に、アンケートにご協力頂いた、組合員の皆さんを始め、各支部役員の皆さんにお礼申しあげます。

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