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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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見解
 

柳沢厚生労働大臣の女性蔑視発言に断固抗議し、辞任を求める声明

 1月27日、柳沢厚生労働大臣は、松江市内で開催された集会の講演の中で少子化問題に触れ、女性について「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと発言したことが明らかになりました。
 この発言について柳沢大臣は、1月29日、国会での質問に答えて「女性の方々を傷つける不適切な表現を用いた、国民、特に女性に申し訳ないと存じ、改めて深くおわび申し上げる。」と謝罪しました。
 しかし、「女性は産む機械」「産む役目」などの発言は、歴史的・文化的に創られた性差(ジェンダー)に基づくものであり、子どもを安心して産み・育てることのできる社会の実現に向け、その環境整備が厚生労働省の重要課題であるにもかかわらず、その最高責任者である大臣の失言として、とても許されるものではありません。
 政府の果たす役割は、子どもを望むすべての人が、産み育てたいと思い望む人数をもうけられるような社会環境を整備することです。安倍首相の施政方針演説の「子どもは国の宝」「家族の価値や素晴らしさを再認識することも必要」の流れの中で、女性の頑張りに期待するという今回の発言は、少子化対策を女性の側に責任転嫁するものであり、現政府の少子化対策に疑念を抱かせるものです。非正規雇用の大半を女性が占め、男女の賃金格差がますます拡大している厳しい女性たちの現実を踏まえないばかりか、「女性は産む機械」とするなど女性の人権を無視したものといわざるをえません。

 都庁職は、柳沢厚生労働大臣の女性の人権を踏みにじる発言に強く抗議し、辞任を求めるとともに、男女平等参画社会の実現と、実効ある子育て支援策の推進を求めるものです。

2007年2月1日

東京都庁職員労働組合

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