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健康 メンタルヘルス講座(15)

ストレス対処能力を身につける
C内的対処能力を鍛える

 職場でミスをしてしまった際に、「自分はもうだめな人間だ」と落ち込んでしまう方と、「もう二度とミスをしないように気をつけよう」と失敗をバネに捉える方がいます。前者は嫌なストレスを受けることになりますし、後者は心地よいストレスを受けることになります。
 このような捉え方の違いは先月号でお話しした内的対処能力の中の『有意味感』という感覚の差から生じてきます。『有意味感』とは、どんなに辛いことに対しても意味を見いだせる感覚のことを言います。
 この力には幼少期の生育環境が大きく影響していると言われています。例えば小さい頃に母親の洗い物のお手伝いをしていて、食器を割ってしまったとしましょう。このときに母親から「○○ちゃん、怪我はない?お手伝いしてくれることにお母さんは感謝しているわ」と手伝ってくれたことへの感謝を伝える母親と、「もう、余計な仕事を増やしちゃって。あっちに行ってなさい」と叱る母親がいたとします。前者の場合、次の日からもお手伝いをやめることなく、どうやったら食器を割らないでお手伝いができるのかを考えるようになりますが、後者の場合はお手伝いをすることはかなりのストレスと感じるようになります。このように同じ行為でも、それに対する捉え方の癖が幼少期の体験を元に形成されていくのです。
 つまり、この捉え方の癖を矯正することが有意味感を鍛えることになるのです。もし、自身がストレスに弱い、何に対してもネガティブに考えてしまうと感じる方は、小さな目標設定をするトレーニングをしてみてください。例えば、今年の大きな目標を「主任試験に合格すること」としたとしましょう。そのためには「先輩から情報収集をする」、「勉強に必要な時間を確保する」、「必要な参考書をやり終える」など様々な小さな目標が想定されるでしょう。目標を大きく捉えてしまうと、それが達成されなかったときに全てが失敗に感じられてしまうのです。しかし、小さな目標を定めておけば、できた部分に関しては成功体験として認識され、できなかった部分に関しては来年以降のモチベーションにもつながります。
 皆さんも小さな目標を設定して、成功体験を積み上げ、内的対処能力を鍛えていきましょう。

(産業医の立場から  筑波大学 吉野 聡)



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