TOPページへ
  組合員が主人公
  > 都庁職はこんな組合
  > 組織図
  > さまざまな闘い
  > 私たちの賃金
  > 予算・人員に関する闘い
  > 能力業績主義・リストラとの闘い
  私達の賃金・労働条件
  > 賃金ミニノート2004
  > 休暇・権利ハンドブック
  都庁職新聞
  都庁職の方針・見解等
  リンク
  サイトマップ
  お問合せ

 このホームページに関する
 ご意見・ご要望はこちらまで

 163-8001
 新宿区西新宿2-8-1
 都庁第二庁舎32階
 東京都庁職員労働組合
TOPページ>>都庁職新聞


新聞目次へ戻る  ▲TOPページ戻る

健康 メンタルヘルス講座(13)

ストレス対処能力を身につける
−外的ストレス対処法の特徴と注意点−

 皆さんはストレスがたまったときに何をしますか?「運動する」、「お酒を飲みに行く」、「カラオケに行く」などその答えは様々でしょう。しかし、そんなことをしてもストレスの原因になっている問題が解決するわけではないのですから、無駄ではないだろうかという意見をよく耳にします。
 しかしそれは大きな誤解です。皆さんも「この仕事は嫌だな」とか「なんでこの仕事を自分がやらなくてはいけないのか」と思いながら仕事をしていると、普段より効率が落ちてしまう経験をしたことがあると思います。人は過度に緊張が高まった状態(何かに『怒り』や『不満』を持った状態もそのひとつです)では最良のパフォーマンスを発揮することができません。いわゆる『程よい緊張感』が重要なのです。外的対処法には過度の緊張を程よい緊張に緩め、物事に取り組むための最良のコンディションを作り出す作用があるのです。
 ところで、先日の学会で大変興味深い研究結果が発表されました。『ストレス発散が上手な上司は、うつ病の部下への対応を間違えやすい』という趣旨のものでした。つまり日頃からストレスがたまると飲酒をしたり運動をしたりして上手にストレス発散をしている上司は、うつ病の部下に対しても『まあ、とりあえず飲みに行こう』、『休みの日は家にいるよりゴルフをしていたほうが体によい』と自分が上手に使いこなしている外的対処法を押し付けてしまうそうです。しかし人によっては『ゆっくり話を聞いてほしかった』『ゆっくり休ませてほしかった』と感じる人もいるでしょう。
 つまりこの外的対処法には個人差が大きいことを忘れてはいけないのです。運動嫌いの人から見れば運動は大きなストレスでしょうし、くすぐったがりの人からすればマッサージは苦痛になってしまいます。外的対処方法にはみんなにとってこれが良いという方法があるわけではなく、各々が自分のストレスを緩める方法を知っておくことが大切ということです。そして何よりも、自分の外的対処法を他人に押し付けないことが重要なのです。
 次号以降では自分の心の柔軟性を磨く内的対処法をご紹介していきます。今回紹介した外的対処法と内的対処法をバランスよく用い、ストレスと上手に付き合っていきましょう。

(産業医の立場から  筑波大学 吉野 聡)



新聞目次へ戻る  ▲TOPページ戻る
 Copyright (C)
 Tokyo metropolitan
 government laborunion.