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健康 メンタルヘルス講座(7) うつを知ってうつを防ぐ

うつ病の現代治療(4)
−遅れてきたエースSSRI−

 世の中ではうつは〈心の風邪〉とよく位置づけられます。実際に身体の風邪(いわゆる感冒)であれば、ゆっくり身体を休めて、栄養のあるものを食べて、風邪薬を飲んで、よく寝るといった具合に多くの人がその対処方法を周知しています。しかしながら、一度、〈心の風邪〉にかかってしまうと、どう対応したらいいのか知られていないのが現状です。そこで『うつを知って、うつを防ぐ』最終回の今回は、現代のスタンダードな治療法について簡単にご説明したいと思います。
 脳内(正確に言うと脳細胞間隙)に癒しのホルモン“セロトニン”が枯渇するとうつ病が誘発されるというセロトニン仮説を前回、紹介致しました。このセロトニンというホルモンは心身の疲労、予期せぬ出来事、セロトニンの原材料(トリプトファンという物質)不足などの事態になると枯渇してしまいます。すなわち、うつ病の治療とは、主に次にあげる事柄が中心となります。
(1) ストレスの原因から離れる
(2) 栄養バランスのいい食事をし、充分な休息・睡眠を確保する
(3) セロトニンの枯渇を補うための薬を服用
このように、うつ病の治療は休養+服薬といった、身体の風邪と同じような対処が重要になってくるのです。
 ただし、私が精神科臨床を行っていると、薬を飲むことに対する抵抗感が強い患者さんが多いようです。もちろん、誰だって薬をすすんで飲みたいとは思いません。しかし、風邪の時に風邪薬を飲むように、うつの時には抗うつ薬を服用することが、心の風邪を長引かせない第1歩なのです。
 以前は抗うつ薬というと、効果出現までに2〜3週間かかる上に、服用中の便秘や口渇などの副作用が強かったことも事実です。確かにこのような薬だと、お腹の痛い患者さんに「この薬を飲むともっとお腹痛くなるけど、2週間くらいすれば良くなると思いますよ」と言っていることと大して変わりはありませんので、患者さんが服用を拒否する気持ちも理解できます。しかしながら、最近の医学の進歩により、このセロトニンというホルモンを脳内に溜めることに作用点を絞ったSSRIという薬が登場し、今まで問題となってきた副作用も大幅に軽減されつつあります。
 現代のストレス社会において、うつ病は誰しもが罹患する可能性のある脳の病気なのです。少しでも心身に異変を感じた時には、遠慮せず専門家に相談してください。風邪はこじらせないことが一番大切ですから。

(産業医の立場から  筑波大学 吉野 聡)


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