TOPページへ
  組合員が主人公
  > 都庁職はこんな組合
  > 組織図
  > さまざまな闘い
  > 私たちの賃金
  > 予算・人員に関する闘い
  > 能力業績主義・リストラとの闘い
  私達の賃金・労働条件
  > 賃金ミニノート2004
  > 休暇・権利ハンドブック
  都庁職新聞
  都庁職の方針・見解等
  リンク
  サイトマップ
  お問合せ

 このホームページに関する
 ご意見・ご要望はこちらまで

 163-8001
 新宿区西新宿2-8-1
 都庁第二庁舎32階
 東京都庁職員労働組合
TOPページ>>都庁職新聞


新聞目次へ戻る  ▲TOPページ戻る

健康 メンタルヘルス講座(6) うつを知ってうつを防ぐ

うつ病のメカニズム
癒しのホルモン“セロトニン”とは

 前回までのメンタルヘルス講座では、うつ病の症状についてお話し致しました。うつ病は気分が落ち込む、何をやってもつまらない、眠れないなど様々な症状が出現する病気です。
 うつ病の原因は未だはっきりとは解明されていません。しかし、近年、ある脳内ホルモンがうつ病の発生に関与しているということが明らかになってきました。その脳内ホルモンが“セロトニン”なのです。聞き慣れない名前ですが、実は我々の生活の様々な場面で分泌されているのです。皆さんが温泉につかったり、マッサージを受けたりした時に、何となく「気持ちいいな〜、ホッとするな〜」と思う瞬間があるでしょう。その時に脳内に分泌されているホルモンが、セロトニンなのです。
 このセロトニンは、心身の疲労、予期せぬ出来事、強いストレスなどによって分泌されなくなってしまいます。確かに、身体がヘトヘトになるまで頑張らなければならない状況では脳内は癒されている場合ではありません。予期せぬ出来事に対応するために、休息することなく頭をフル回転させます。このような状況が長く続けば、そのうち脳はセロトニンを出すことを忘れてしまい、癒されることがなくなってしまうのです。戦場から帰還した兵士にうつ病が多発するという話がありますが、それはまさに死と隣り合わせの戦場では、脳が癒しのホルモンを分泌する余裕がなくなってしまうからです。
 癒されることがなければ、気分は落ち込みますし、強い不安も覚えます。良質の睡眠をとることもできなくなってしまうでしょう。そしてこのような状態では、いくら頑張りたくても頑張れません。このようにうつ病は脳が原因で、気分に症状のでる病気なのです。
 ストレス社会と言われるこの現代、セロトニンが不足し、うつ病が増えているということは何ら不思議なことではありません。また、頑張りすぎれば誰しもなり得る病気なのだと言うことを忘れてはなりません。
 日々の生活の中で、適切な心身の休養を心掛け、脳にもしっかりとした休養を与えることがうつ病予防の第1歩です。

(産業医の立場から  筑波大学吉野 聡)


新聞目次へ戻る  ▲TOPページ戻る
 Copyright (C)
 Tokyo metropolitan
 government laborunion.