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こんな職場、こんな仕事(第33回)
革新都政下で拡充されてきた養護学校
都立学校支部 八王子東養護学校
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左から酒井さん、川田さん、大久保さん、力石さん |
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白い2階建ての後者は1980年生まれ |
今回の職場訪問は、JR中央線「日野駅」からバスで5分、そこから歩いて約10分程度のところにある「都立八王子東養護学校」を訪ねました。広い幹線道路から少し奥まった閑静な場所に、緑の木立と民家に取り囲まれるように、白い2階建ての校舎が建っていました。八王子東養護学校は、1979年に小学部4学級・中学部1学級・訪問教育2学級でスタートし、翌年には高等部を設置し、1983年には職業教育研究指定校、1988年には学校給食優良学校として文部大臣表彰を受けるなど、27年の歴史の中で数々の実績をあげ、現在では29学級約100名の児童・生徒が学んでいます。
肢体不自由児校ということで、ほとんどの児童・生徒は車いすや介助が必要な状態で、地元の八王子・日野からスクールバスや家族の送迎で通学しています。めざす学校として(1)明るい学校(2)生き生きした学校(3)信頼される学校(4)地域に根ざした学校、の4つの目標を掲げ、全職員一丸となって取り組んでいるとのことでした。
校舎を案内してもらう前に、2階の視聴覚室で説明を伺いましたが、廊下や階段の手すりなどいたるところに、障害のある子どもたちのための配慮がされていて、床はピカピカに磨き上げられていました。
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経営企画室はいつも忙しい |
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広い床はピカピカだ |
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楽しい昼食は食堂に集まって |
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プールの深さは110cm〜135cm、周りにある水底板も使う |
現場の声を無視して設置
今回、学校の案内と説明を用務の川田さん、大久保さん、酒井さん、事務の力石さんにお願いしました。
都教委が、本年4月から現場の声を反映せずに設置した学校支援センターで、今、何が起きているかうかがうことができました。当初から当該支部(教育庁・都立学校支部)が指摘していたように、現場には具体的なことが何一つ説明されず、9月の「説明会」では、質問しても明確な回答がなかったとのことです。お話によれば「今年の1月から担当者研修があり、こんなことで大丈夫かなって、心配の声がたくさんあがってました」実際の事務がどうなってるか伺いました。「発足後間もないので、一概に決めつけられませんが、今でも何も変わっていません。例えば、給与関係の認定事務は、センターが行うことになっているので、認定結果がおりるのも、ひじょうに時間がかかっています。問い合わせひとつするにしても、所管がはっきりせず、大変混乱しています」「契約関係でも、センターでの契約集約化により、開校以来担当していたプール清掃等の業者が変わってしまい、機器の操作ができない作業員が派遣され、現場では大混乱でした。従前では考えられないことが起こっています」「とにかく、センター化でうまくいってるのは、学校事務の定数削減が当初計画どおりできたことだけではないですか」
縁の下の力持ち 今日も子どもたちの安全のため
学校用務の仕事は、多岐にわたっています。大きく言えば、安全で快適な教育環境の整備ということです。
具体的には、校舎内の清掃、校地内の清掃・整備、校地外を取り巻く道路の清掃、校舎設備の不具合の補修等々です。校舎内の清掃は、毎日木床の廊下を帯電モップで拭き上げています。肢体不自由児校なので、ほとんどの児童・生徒が車いす利用で、ちょっとした段差も大変な障害になります。床材のめくれなどには、特に注意しています。
校地内の清掃も最近までは、桜の花びらの清掃を行っていました。週一回は、校地廻りの道路の清掃も行っています。隣接している住宅のガレージなどに、学校の植栽の葉が吹き留まっているので、そういうところもていねいに清掃しています。
最後に3人は「私たちは、常に安全第一、怪我をさせたくないという気持ちで取り組んでいます。生徒が気持ちよく登校できるようこれからも心掛けていきます。直営でなければ出来ない仕事をしていきます」と、力強く語ってくれました。説明が終わった後、きれいに磨き上げられた、校舎内や敷地内を案内してもらい、八王子東養護学校を後にしました。
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