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こんな職場、こんな仕事(第29回)


市町村に支えられて

教育庁支部 都立多摩図書館

三多摩分会書記長の迫田さんと
会計の津野さん

 西国立駅から歩いて約10分、4階建ての建物を取り囲むようにハナミズキの樹木が植えられた東京都多摩教育センターの1階にある都立多摩図書館を訪れました。三多摩分会書記長の迫田さん、会計の津野さんに案内して頂きました。

図書館の仕事は無限

 閲覧室受付のすぐ前が検索用のパソコンコーナーで10台の端末がありましたが、インターネット接続は1台とのことでした。展示コーナーでは、「一豊と千代」「マザーグースの世界へようこそ」また、児童エリアでは、今年の干支にちなんで「いぬの本」が展示されていました。
落ち着いたたたずまいの
多摩教育センター

 この図書館の特徴の一つとして、多摩地域資料のセンター的役割を担っており、多摩地域の市町村が発行している行政資料などがギッシリと書棚に並び、さらに文学資料・一般図書・児童研究書コーナーへと続きました。
 児童本は、日比谷図書館から引き継いだものを含め約14万冊で、所蔵冊数では日本でもトップクラスになるそうです。
 視覚障害者のための対面朗読室もあり、点字・音声情報コーナーでは、視覚障害者が、自身でインターネット検索を行い、印刷物を音声で聞けるパソコンも備えられていました。
 事務室を入り奥へ進むと、都立図書館の重要な役割でもある区市町村立図書館への配送のための作業が手際よく行われていました。

図書館の仕事は無限

こわれた本をこのように修理する
今年のえとにちなんだ犬の本を紹介する児童書コーナー
地方新聞は2004年より購入中止
 多摩図書館は、1987年に八王子・立川・青梅の3図書館を再編・統合して建てられ、現在に至っています。
 地下の書庫には何十万冊の書籍が所蔵されており、故山本有三氏のご遺族から寄贈された資料や明治期からの児童資料などが、職員の手作りの保存箱などで、大切に保管されていました。
 さらに、外国の絵本や雑誌の創刊号の収集など、マニアにとってはうれしい歓声が聞こえてきそうなものが沢山ありました。

あいつぐ図書館への攻撃

 都庁改革(リストラ)教育版とも言うべき「都立図書館あり方検討委員会」報告(第一次02年1月・第二次05年8月)では、インターネットなどの情報通信技術の飛躍的な発展を理由に、図書館サービスを根本から見直すとされ、その具体化として、蔵書に、同じ本は1冊以上不要として、都立図書館全体で30万冊以上が除籍されました。
 多摩図書館でも、予算削減により04年3月で地方新聞の購入中止、自然・社会・人文科学の図書は、02年以降は、購入できなくなりました。
 さらにひどいことに、06年度人員計画では、多摩地域資料収集・提供サービスが特色であるにもかかわらず、担当係(多摩資料係)の人員を3名から1名に削減するという査定がありました。
 担当で職場委員でもある武田さんは、「ポスター・パンフレット・地図等も含め多摩地域の資料を永久保存するために3人で行っている作業を1人でやれというのは余りにも無理な話です。サービス低下になるのは明らかです」と、さらに迫田さんは「当局の提案は、理由なき削減です。それに最近の当局は、集客を中心に脚光を浴びるサービスばかり打ち出し、多摩地区の公立図書館は、東京都のやり方に危機感を募らせています。このまま続けば、相手にされなくなります」と、「あり検報告」以降の当局の姿勢を話してくれました。
 最後に「東京都の図書館は、世界の大都市の中で、あまりにも貧弱なのに、豊かにするどころか資料費も人も削ってきています。しかし、どうすれば、都民・市町村の図書館の援助のための良いサービスができるか、さらに運動を続けていきます」と、笑顔で話してくれました。

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