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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
 
例月給・特別給ともに2年連続引上げ

 

特別給の引上げは全て勤勉手当に
到底認めがたい不当な勧告内容

 

引上げ幅は国家公務員よりも小さく1・2級を中心に全体の昇給幅を縮小

 10月13日、東京都人事委員会は、職員の給与に関する勧告・報告(意見)及び人事制度及び勤務環境等に関する報告(意見)を行いました。
 例月給・特別給ともに2年連続の引上げ改定と言われていますが、大変問題があります。引上げ率が物価上昇に遠く及ばないことはもちろんですが、「重点を置いた」という初任給についても、国との格差が更に広がりました。
 また、全級全号給の引上げ改定ではあるものの、1級最高号給では500円にしかならず、さらに、行政職給料表(一)1級・2級を中心に、全ての級において昇給幅が縮小され、賃金カーブが大幅にフラット化されています。これは、昇格しなければ賃金が上がらないという職責重視の考え方であるとともに、定年引上げの完成後、60歳前後での給与水準が連続的になるように給与制度を設計したいという、人事委員会の意向を先取りしたものと言えます。しかし、新たな人材確保・中堅ベテラン職員のモチベーション向上、何れの観点から見ても問題です。
 特別給(賞与)の改定については、民間従業員の特別給における考課査定分の割合等を考慮したとして、国や多くの自治体と異なり、全て勤勉手当で行うとしています。また、昇給制度についても、勤務成績に基づく下位区分の適用見直しや定年引上げの影響も含めた運用実態を分析し、適切な対応を検討するとしています。まさに職責・能力・業績主義の拡大であり、認めるわけにはいきません。
 今回の人事委員会勧告等の内容は、全組合員の期待を踏みにじるものであり、到底容認できないものです。
 都労連は、10月16日に団体交渉と第二波総決起集会を行い、秋季闘争を本格的に開始しました。常勤職員との均等待遇の観点を踏まえた会計年度任用職員の一時金改善の課題を含め、全職員の労働条件の抜本的な改善を求め、共にがんばりましょう。

 

東京都人事委員会勧告の主な内容


例月給
○公民較差(3,569円、0.88%)解消のため、給料表を引上げ改定
○初任層に重点を置きつつ、全級全号給について引上げ改定
 引上げ幅:行政職給料表(一)8,300円(T類B初任給)〜500円(1級最高号給)

特別給(賞与)
○年間支給月数を0.10月分(4.55月→4.65月)引上げ、勤勉手当に配分
○定年前再任用短時間勤務職員・暫定再任用職員については0.05月分(2.40月→2.45月)

在宅勤務等手当
○人事院勧告を受け、都の実情等を踏まえた検討が必要

昇給幅
○全号級で賃金は引上げられたが、1級から4級の全てで昇給幅が縮小し、
 賃金カーブが大幅にフラット化。特に行政職給料表(一)1級・2級への影響が最も顕著

その他
○昇給制度について下位区分の適用見直しや定年引上げの影響を踏まえ見直しを検討
○主任級職選考は、速やかに制度改正を行う

 

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