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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
 
2019年明けましておめでとうございます

 

都政を担う組合員の要求実現に取組みます

 

特殊勤務手当の改善を目指し
小笠原支部の仲間も奮闘

 

世界遺産に登録された島で
自然を守り、暮らし支える

 

 小笠原諸島は、東京から南に約千キロ離れており、住民が居住している父島や母島のほか、更に3百キロ南の硫黄島、日本最東端の南鳥島、同じく最南端の沖ノ鳥島など30余の島々のことをいいます。
 小笠原は、大陸や日本列島から遠く離れた離島のため、動植物が独自に進化しており、東洋のガラパゴスと呼ばれています。小笠原諸島の豊かで独特な自然は、2011年6月にフランスのパリで開催された第35回世界遺産委員会において、世界自然遺産の4つの評価基準のうちの「生態系」の評価基準に合致するとして評価され、同年6月29日に世界自然遺産として登録されました。
 世界自然遺産の登録、クジラやイルカが多数生息していること、アオウミガメの産卵地でもあることから、近年、観光客がかつてなく増加しています。
 しかし、父島までは竹芝桟橋から出発する定期船「おがさわら丸」で訪れるしかなく、現在も片道24時間かかります。母島へは、父島から船を乗り換えて、更に2時間10分かかります。まだまだ、東京から遠い東京都内です。
 食料や燃料、衣料品等の生活必需品、建築・土木・機械の資材等の産業物質のほとんどが貨物船に頼っています。そのため、全ての品物に輸送費が掛かることとなり、物価は本土よりも非常に高くなっています。
 小笠原で勤務する東京都の職員は、美しく豊かでありながら厳しくもある自然の中で、かけがえのない世界自然遺産を保全し、父島と母島の住民の暮らしを支えるために、日夜、業務を行っています。

 

職員の処遇改善に奮闘
小笠原業務手当の改善を

 

 現在、都庁職は、特殊勤務手当の見直しの交渉を行っており、各手当の改善を求め取組んでいます。
 小笠原で勤務する職員には、小笠原業務手当が支給されています。2018年12月には、父島と母島で労使合同の現場調査を実施しました。その際、小笠原で働く職員の処遇改善に奮闘している小笠原支部の関支部長と五ノ井書記長にお話を伺いました。
 関支部長は「小笠原の事業所の特徴は、距離の遠さだけではなく、圧倒的に少ない住民数にあります。2500人程度の人口に比例して、慢性的にマンパワーが足りません。世界遺産登録後、様々な事業が増えていますが、それを担う人も事業者も足りない。官民連携が欠かせないと同時に、業務の増加に伴い、住民や事業者との距離感も複雑化し難しくなっています」と説明してくれました。
 五ノ井書記長も、「行政の仕事でつき合う人が、商店でも、飲食店でも、そのまま住民同士として顔を突き合わせて一緒に生活しています。都職員も少人数の体制なので、出張、休暇の調整で自由な年休取得も難しい。年末年始も不可欠な業務が発生すれば、出勤をして担わざるを得ません。小笠原業務手当は、職員全員の業務に対するプライドと生活の両方を支えています」と語ってくれました。
 都庁職は、小笠原支部を含めた全ての支部の皆さんとともに、特殊勤務手当の改善に向けて、今後も取組を進めています。

 

現場の声を大切にした取組で
要求実現を目指した交渉を

 

都労連・都庁職の闘争での
組合員のご奮闘に感謝

 

執行委員長
関根 範明

 新年明けましておめでとうございます。
 2018年の賃金闘争および都庁職運動に組合員の皆さんが職場から結集していただきありがとうございました。
 賃金闘争については、国や民間が賃上げ基調である中で、東京都人事委員会は3年連続で給料表改定を見送る不当勧告をおこなってきました。私たちの切実な要求である賃上げを勝ち取るためには人事委員会に対する取組を一層強化していく必要があります。
 都庁の職場では、超過勤務が増加・高止まりの状況が続いており、職員のいのちや健康が脅かされています。4月からは、勤務間インターバルが実施されますが、人員確保を含めた実効性あるものとさせていくことが重要です。
 都庁職では、昨年中から特殊勤務手当改善闘争を闘っており、福利厚生・労働環境改善要求、職員住宅の改善要求、障害者の雇用・労働条件改善要求と併せて今後山場を迎えます。組合員の皆さんの結集をお願いします。
 都庁職は、職員が安心して働き続けられる職場づくり、都民本位の都政の実現に向けて、すべての組合員と力を合わせ奮闘します。

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