都庁職が島しょオルグを実施
島しょ組合員の要求前進に向け共に闘う
各職場の実情や労働条件・生活上の改善などで切実な意見
「大島・八条島の各職場を」都庁職役員が訪問」
都庁職は、6月14日から15日の日程で、大島と八丈島の島しょオルグを実施しました。
この間の定期大会や本部委員会において、島しょオルグの実施を求める発言があり、都庁職としても懸案の課題でしたが、今般、大島支部・八丈支部・経済支部・都立学校支部のご協力をいただき実施することができました。
昨年の闘争の到達点と今後の逃走課題を報告
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昼休みに懇談会を実施(八丈) |
オルグでは、昨年の闘争の到達点と今後の主な闘争課題について報告し、島しょの組合員の皆さんと要求前進に向けて、今後の闘争も共に闘っていくことを確認しました。
また、現地では、支庁、保健所、大島公園、島しょ農林水産センター・同農林合同庁舎、栽培漁業センター、八丈高校など多くの職場を訪問し、各職場の実情や労働条件・生活上の改善要求などについての意見を聴き取りました。
大島では、2013年10月の台風26号による災害で山肌が大きく削り取られた状況を目の当たりにし、改めて大災害であったことと島の自然環境の過酷さを実感しました。
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昼台風災害の復旧が続く(大島) |
大島支庁では、人員の増強がされてはいますが、通常業務に加え、災害の復旧・復興に向けた膨大な業務が生じており、職員は住民のくらしを支えるため日夜奮闘している状況です。
保健所などの専門職場では、一人しかいない職種も多くあり、多岐にわたる業務を担っている重責があります。塩害でアルミサッシさえ腐食の進行が激しく施設の維持管理に苦労しています。
八丈島では、小笠原で猛威を振るっているシロアリが発生し、鉄筋コンクリートの職員住宅の建替を余儀なくされているなど、島しょの厳しい状況の訴えがありました。
赴任の経費、人事異動、生活環境などに課題
要求事項については、赴任に係る必要経費の全額支給と赴任旅費の支給時期の改善が一番の要求としてあげられました。
単身赴任者については、民間で実施されている月1回の帰宅旅費や年1回の家族旅費の支給、単身赴任休暇の創設など福利厚生を充実させて欲しいという要求がありました。
現在、中堅・ベテラン層の赴任希望者が不足する中で、若手職員の赴任が多くなっていますが、島しょ職場の実情を踏まえて、若手・中堅を問わず、赴任者のキャリアプランにつながるような思い切った給与体制の整備・工夫などが求められています。
農林水産関係の職場においては、勤務地がほぼ島しょにしかない職種もあり、すでに異動保障の年限が経過しているため、給与格差が生じてきていることに対する切実な訴えがありました。
また、島しょにおける生活に関しての意見も出されました。島しょの物価については、かつて総務局が調査していましたが、現在は行われていません。ガソリン代や食料品など島の生活での必需品については当局としてきちんと把握すべきだとの意見もあげられました。
医療関係に関しては、通院治療であっても専門医がいないため、病気休暇を取得し都内で治療せざるを得ない実態があることもわかりました。
都庁職は、今後、これらの要求を受け止め、関係支部とも連携しながら要求実現に向けて取り組みを進めていきます。また、島しょオルグについては計画的に実施し、島しょ組合員との意思統一・要求把握に努めていきます。
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