真実を語り変化を恐れない気概を
都労連が結成70周年
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挨拶する都労連武藤委員長 |
都労連は、今年で結成70周年を迎え、5月31日に祝賀会が開催されました。
1946年6月8日に発足した都労連は、その使命として、全都従業員の生活維持と社会的地位の向上、東京都政の民主化を宣言して以来、活動を続けてきました。その歴史は、東京都や23特別区に働く労働者の権利と労働条件の向上、都民にとっての都政の民主化、社会的には、平和と人権、民主主義のために闘い抜いてきた歴史でもあります。また、都労連の発展を支えてきたのは、各職場の組合員の力と都労連に加盟する各単組の活動です。
原動力は組合員と六単組の統一と団結
都労連の武藤委員長は祝賀会の挨拶で「都労連を作り上げてきた原動力は、都政、都民サービス、公教育を担って、その公務労働に誇りを持つ組合員の皆さんと単組による職場からのひたむきな活動の統合です。そして、各単組の歴代役員の尽力と協力頂いた他労組、政党、都議会各会派、友誼団体の皆さんの温かいご指導、ご支援です。感謝を申し上げます」と語りました。
また、「都労連の運動原則は、組合員の要求を労使交渉で自主解決する自主決着路線です。これは、労働基本権のはく奪と、都労連であるが故に加えられた弾圧との闘いを原点として、組合員・職場を基軸とする運動を通して築き上げられたものです。労働組合に実力無くして、自主決着は出来ません。都労連の実力は、六単組の統一と団結が全てです。労働基本権の回復、要求に基づく労使交渉による賃金・労働条件の決定、これを具体化する道筋です。結成70周年を迎えるにあたって、これを改めて確認したい」と話しました。
また、「2011年の東日本大震災で起きた、原子力発電所の取り返しのつかない過酷事故と放射能汚染は、これまでの経済、社会、生活のあり方を根底から見直すことを問いかけたと思います。熊本地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。都庁の職員も、応急対応、復旧支援など現地からの要請で、それぞれの持ち場で全力を尽くしています。熊本地震で現れた現象は、原発の再稼働、防災対策のあり方などに警鐘を鳴らしていると思います」と指摘しました。
武藤委員長は、挨拶の最後に「組織の栄光と存在にすがる保守意識は、時代の流れにれて滅び行く運命を迎えます。問われるのは、未来に向かう総括と改革です。知恵と勇気と感性が求められます。知恵は、過去の成功経験から抜け出して社会の変化を理解する能力です。勇気は、真実を語り変化を恐れない気概です。感性を研ぎ澄まし、社会のあり方を構想し、創造することに挑戦しなければなりません」と訴えました。
祝賀会には、東京都の秋山副知事、河合都議会議長、都市労連連絡協議会加盟単組、友好団体の北京市総工会などのご来賓のほか、加盟六単組など3百人超の参加がありました。
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