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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
 
職場はいま 各支部リレー〈16〉

 

死者に対し尊厳、礼意 最高水準の死因究明を
監察医務院 衛生局支部

 

東京都監察医務院正面玄関

年間の検案数は1万3千件以上

 監察医務院は、死体解剖保存法第8条に基づいて、23区で発生した全ての異状死体(死因不明の急死や事故死等)について、死体検案及び解剖を行い、死因を明らかにする仕事をしています。
 2014年の年間検案数は、13,301体、解剖数は2,225体で、一日平均検案数36・4体、解剖数6・1体です。
 この検案数は、東京都の23区における全死亡数の約18%に当たります。つまり、約6人に1人の方が、監察医務院の検案を必要とする原因不明の病気や事故等で死亡していることになります。

困難なのは死者と遺族頂いた学びを活かす

公開講座には多くの都民が
 業務を行うにあたって、最も困難な環境にある死者及び遺族に対して、尊厳と礼意を胸に刻み、接することを常に心掛けています。死者と遺族と出会う度に、与える事よりも頂く事の方が多い事に気付きます。頂いた学びを、今、目の前にいる都民等に活かす。毎日、その繰返しです。
 私達は、何を求められ、どう行動すべきか。常に、考えていなくてはなりません。直接、都民に接することができる事業所ならではだと思っています。

新規事業は非常勤対応非常勤を常勤職員に

 監察医務院は、監察医室(12名)、検査室(13名)、事務室(11名)、補佐室(16名)の体制ですが、各室に非常勤・アルバイト等が多く配属されて、構成されています。定数は1997年(検案数9、052体)の時から変わっていません。
 運転業務が委託になった事を考慮すれば、運転業務以外の業務が増加しています。加えて、持ち込み検案、多摩検案、CT検査等の業務が増えています。職制の懸命な人員要求もあり、人員削減の逆風の中にあっても、非常勤職員の採用等で凌いでいます。今年、補佐室で18年振りの定数割れが起きた事に対しても、当局は日頃の勤務を理解されており、以前から安心できる言葉を頂いています。
 私達の職場は、死因などの最も重要な個人情報を取扱う職場です。非常勤職員に担わせてはいけない業務が多くあって、対応も限界を超えています。個人情報の研修を受ける度に、執行体制の現状に対する不安を思います。常勤職員と同様に、個人情報保護に奔走している非常勤職員を、常勤職員へ採用する事を求めて取組んでいます。
(写真は公式パンフレットから引用しました)

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