健康診断の改善・メンタルヘルス対策の充実を
2013年度第2回東京都安全衛生委員会報告
平成25年度第2回東京都安全衛生委員会が、2014年2月7日に開催されました。審議事項では「平成26年度東京都安全衛生管理基本計画」「同事業計画」案が提案され、確認されました。また、「平成25年度 健康診断受診率(速報値)」「復職ウォーミングアップセミナーの拡充」の報告があり、質疑応答などを行いました。
都安全衛生管理 基本計画等を確認
「東京都安全衛生管理基本計画」は、安全衛生事業の重点事項を定めるとともに、各局の安全衛生管理計画の指針となる基本計画です。来年度は健康管理の「メンタルヘルス対策・ケア体制の充実」、精神疾患による休職者の円滑な職場復帰の支援強化をする点等が改善されます。
「基本計画」を具体化する事業計画では、精神保健に関する啓発として「管理監督者のためのメンタルヘルスハンドブック」の改訂を掲げています。
これらは提案どおり確認されました。
続いて「平成25年度 健康診断受診率(速報値)」と「復職ウォーミングアップセミナーの拡充」について報告がありました。「復職ウォーミングアップセミナー」は、精神疾患で休職中の職員が対象の職場復帰訓練ですが、開始から4年が経過します。検証の結果を踏まえ、実施人数拡大やカリキュラム拡充などを行うとしています。
健康診断や長時間労働面接等で質疑
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質疑応答を行う都庁職選出の安全衛生委員 |
質疑応答では、都庁職選出の委員から、(1)健康診断の結果に基づく事後措置(電話連絡等による受診の勧奨)の実施状況について、VDT健診の結果について、(2)長時間労働面接の実施率減少対策と同一人が反復する職場への対応、(3)パワー・ハラスメント対策の労使意見交換に向けた実態把握・事例研究等について、(4)若年層へのメンタルヘルス対策の実施状況、(5)職場環境について、非常勤職員の人数を踏まえて休養室を確保しているか、と質しました。
委員会の開催を増やしてほしい
要望としては、(1)消化器健診は、一定年齢以上からは内視鏡検査を選択肢に、(2)健康診断にメンタルチェックを付加し、経年で分析し、原因解明と対応策の検討を、(3)受診率向上に向け検診場所選択を柔軟に、(4)VDT検診の充実、(5)労基法により妊婦の本人申請による時間外勤務・休日勤務・深夜勤務の除外・妊婦の通勤時間緩和措置の周知、(6)「an×Aジャーナル」の活用の検討、です。
また、東京都安全衛生委員会が、年2回の開催では、問題点が把握しにくく四半期毎に行うべきであり、それが困難であれば、長時間労働やメンタルヘルス不全について分科会での意見交換を検討してほしいと要望しました。
職場実態や要求を反映させよう
健康管理と労働環境改善は一体のものです。
職場では超過勤務縮減、メンタルヘルス対策、パワ・ハラ対策など課題は山積です。健康で働き続けられるよう、業務量に見合う人員配置などの抜本的な改善が急務です。
都庁職は、引き続き職場実態や組合員の要求を東京都安全衛生委員会に反映させるとともに、各支部と連携した取組を進めます。
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