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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
 
現場の声が出発点 貴重な到着点から今後の課題へ

「働き続けられる」と職場、支部から


 2013賃金確定闘争では、最重要課題の高齢期雇用制度で、都側の提案を押し返し、無年金期間は、原則、希望者全員雇用を確保しました。また、短時間勤務の職への任用・更新を認めさせました。今年も、様々な課題が山積みですが、都庁職は、職場の団結を力に取組みを強めます。


休務日で仕事と生活のバランス 中央市場支部


昨年の年初にセリ落された大間のマグロ

  私は、築地市場で取引業務の指導等の仕事をしています。
 築地市場は、取扱規模世界最大級の水産物が有名ですが、青果物も、都内で大田市場に次ぐ規模です。農産品係は、以前は2係だったのですが、卸売会社の統合や電子システムの導入、宿直廃止などで、現在は1係4人体制です。現在は宿直に代わり、早朝の早出勤務を行っています。
 水産品係は、毎日2人で宿直を行っています。土曜開庁職場であり、人員削減でギリギリの勤務状態となっています。
 私の業務は、売買参加者への対応です。
 卸売会社のセリや相対取引には、場内の仲卸業者の他にも、場外に店舗や事務所がある小売店やスーパー、納入業者等の場外業者も取引に参加することができます。(都知事承認による売買参加章の発行を受ける必要があります。)
 売買参加者は、都民の消費生活にとって重要な存在です。しかし、大店立地法による規制緩和で小売店は減少。身近な魚屋さんや八百屋さんが消えています。
 築地市場の豊洲への移転が具体化される中、新市場は大規模流通センター化され、こうした動きが強まっていく懸念があります。
 市場外流通が拡大していますが、全国の市場流通取引は、合計年間7兆円。生鮮食料品の流通にとって、市場はなくてはならない存在です。
 中央市場の短時間再任用職員の多くは、取引現場や設備現場に配置され、業界を相手に、知識や経験を生かし、困難な業務を行っています。市場は原則月2回、水曜日に臨時休業日を設けています。短時間再任用職員は水曜日を週休日にしている職員が多くいて、タイミングよく、仕事と生活のバランスをとっている状態です。
 再任用制度導入から11年。多様な勤務形態からの選択は定着しており、「雇用と年金の接続」で、一部年金の受給を前提に生活設計をしています。都はそれを無視し、フルタイム1本化の攻撃に出ました。
 これに対し、都庁職は再任用組合員の課題を、全組合員の課題として取り組みを行って、結果、攻撃を跳ね返すことができました。多謝です。


定年前と同じ職場で知識と経験生かして 都立学校支部

丹精込めて手入れされた校内の植込み

 私は、再任用職員2年目で都立の盲学校に用務職員として勤務しています。定年前から現任校に勤めており、再任用短時間勤務となってからも、同じ職場で働いています。
 都立の学校は、高等学校、盲、ろう、特別支援学校が合わせて約240校あります。かつては学校には、警備、給食調理、用務と様々な現業職の方がいましたが、現在は用務職のみです。その用務職も、都立高校で現業の退職不補充による委託化が進んでしまい、今では全都立校の半数が委託校となってしまっています。
 私の今の職場は、既に紹介した通り、視覚障害校です。ですから、視覚障害校ならではの配慮が、業務を行っていく上で、どうしても必要になります。
 例えば、騒音を伴う作業を行う場合は、健聴者には気にならないレベルの音量が見込まれている場合でも、授業や行事の時程を確認した上で、事前に丁寧に周知し、了解を得ての作業となるのです。
 その他、あらゆる状況で児童・生徒の安全には、細心の注意を払いつつ、環境整備業務を行うことになるのです。学校の築年数はかなり大きな数字になってきまして、施設や設備は老朽化しています。雨漏りや故障、破損等への緊急対応が半ば日常業務となっていますが、もう一人の正規職員と一緒に、やりがいを実感しつつ働ける職場です。


休務日は、趣味やボランティアに活用


 再任用短時間の勤務開始にあたっては、一人職種の方から「週5日の仕事を4日でこなすので大変だ」という話を聞いていました。しかし、私の職場では幸い同僚にも恵まれ、何とかやっています。
 短時間勤務の再任用になってから休務日は、趣味やボランティアに活用し、再任用満了後のライフスタイルの準備として、有効に利用していきたいと考えています。
 昨年の賃金確定闘争では、労働組合が、短時間勤務の存続を勝ち取ってくれました。当初、フルタイムのみで選択肢がなくなるのでは、と不安でしたが、本当にありがたく思います。
 私達のような労働者にとって、子育て、介護、年金等、生活には様々な問題があります。元気で生きがいを持って働き続けられるように、これからも労働組合に期待しています。

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