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がんばるっちゃ東北
被災地の派遣職員を訪ねて
昨年3月11日に発生した東日本大震災は、未だ被災地に大きな爪痕を残しています。被災地の復興支援のため、被災3県には自治法に基づき多くの組合員が派遣されています。都庁職は、宮城県に派遣されている組合員を訪ねて、復興支援の業務や現地での生活などを伺いました。取材の日は震災から9ケ月目の12月11日でした。仙台(県庁)は、全国支援の光のページェントで賑わっていましたが「がんばるっちゃ土木部」(派遣職員の名刺・見出ロゴ)の現場は、復興の緒に着いたばかりです。今年も、がんばるっちゃ東北!
被災地の岩手・宮城・福島には、都職員が昨年の6月から3月まで、交代も含め災害派遣され、県の職員として働いています。
今回訪ねた宮城県の施設復旧を担当している職場には、11都道県から24名が派遣されており、そのうち東京都からは4名が派遣されています。
復興の現状を聞いたところ「がれき撤去等に多くの建設会社が従事しています。そのため、復旧工事をなかなか受注しきれず、工事が遅れ気味です。しかし、少しずつですが、前に進んでいます」とのことです。
県立施設復旧業務のため、県内各地に施設が点在しています。県庁から各現場までの交通手段を尋ねました。
雪道での運転の不安
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SENDAI光のページェント |
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南三陸町のボランティア活動(12月1日) |
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南三陸町防災対策庁舎と公立志津川病院 |
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がれき収積所となっている
宮城県南三陸合同庁舎 |
「宮城県の鉄道事情は都内と異なる上、津波により鉄道施設が被害を受けています。最初、電車で移動するものと思っていましたが、交通手段は公用車を使用し職員が運転します。県庁のある仙台から、遠くは気仙沼や南三陸まで行かなくてはなりません。これから雪の季節を迎えますが、県庁(仙台)から現場の南三陸町等まで、片道2〜3時間かかり雪道の運転が心配です。雪道の運転のため、冬季運転講習を受講しました」と公用車運転の問題点を指摘しています。
派遣全般ついて、「派遣期間は、個人的には3〜4か月程度が良いと思いますが、交代時の引継ぎばかり多くなります」「被災地では即戦力を求めているため、派遣先の分野を現在業務としてる職員が最適です」「派遣は、送り出す職場も本人も頑張っているのに、報われていないと感じています」「赴任地での生活は短期間で、そのための家電製品を職員が揃えるのは大変です。しかし、組合のおかげもあり、都がリースで用意し、職員が負担しなくて済みました。大変感謝しています」と話してくれました。
「派遣前には遠隔地という心配事もありましたが、不自由はしていません。これから来られる方も、そんなに戦々恐々とする必要はありません」と助言されました。
被災地派遣はこれからも続きます。都庁職は、派遣される職員・組合員や、送り出す職場の負担の軽減を、今後も当局に求めていきます。
復興はじまる被災地
東北の希望の光を消さないため、仙台では、「SENDAI光のページェント」を開催しています。LED電球を保管していた倉庫が、津波により被害に遭い全損したため、原宿表参道を始め、全国各地からLED電球が集まりました。
今回、南三陸町や石巻市も訪れました。南三陸町志津川では建物の3階を超える大津波により、町の中心部が壊滅的な被害を受けました。
これまで周辺には、がれき等が散乱していましたが、ボランティアの皆さんの努力により、がれきの撤去が進んでいました。
鉄骨が剥き出しになった町の防災対策庁舎の近くでは、ガソリンスタンドやコインランドリーなどが仮設店舗で営業しています。高校や中学校のグランドには多数の応急仮設住宅が建てられ、新たな生活が始まっています。
また、石巻市では津波の被害を受けた工場は再開し、釜石駅前の商店街では、被害を受けた店舗を補修して営業を開始していました。被災地では、徐々にですが復興に向け歩み始めています。
復興には相当な時間が必要です。先は長いのですが、被災地への継続的な支援が不可欠です。
組合員の皆さんのご支援をお願いします。 |