都庁職(東京都庁職員労働組合公式サイト)

伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
  入都された職員の皆さんへ
都民生活を守る職場の確立を

河野執行委員長
河野執行委員長
 今春入都された皆さんに対して、心から歓迎の意を表します。
 東日本を襲った大地震は未曾有の被害をもたらしました。災害で亡くなられた方の実数もまだつかめず、原発事故による被害も拡大を続けています。皆さんの中には、被災地に親族や友人をお持ちの方もいらっしゃると思います。心からお見舞いを申し上げます。
 都庁職は、地震発生以来、被災地支援、救護のための東京都の施策に全力で協力する表明を行うとともに、義援金を募る取り組み等を行なってきました。
 当局に対しては、被災地への支援活動等の計画を具体的に示し職場の英知を結集することや、「計画停電」に伴う交通困難に対する対応などを求めて来ました。今後も被災地を襲った未曾有の被害を克服していくための長期にわたる支援に労働組合としても取り組んで行きたいと思います。
 東日本大地震での東京都の揺れはM5・7でした。築地市場の移転先の豊洲など臨海部での液状化現象の発生、九段会館の天井落下、都庁舎関係でも、各事業所を含め幾つかの被害が生じています。今後、関東地区で大規模な地震や災害が発生したときに、その対応の中心となる自治体としての機能が十分発揮しうる体制となっているのか問い直さねばなりません。
 構造改革路線が歴代政府によって推進されました。東京都では石原知事の下で鮮明にこの路線が具体化され、約2万人の人員削減が行われました。都立病院の統廃合や福祉施設の民間移譲など医療や福祉のネットワークの縮小、防災拠点となる文化・芸術・スポーツ施設、都立公園の運営への指定管理者制度の導入、事務事業の民間委託や廃止、直営の事業でも多くの非正規労働者を正規職員に替えて導入してきました。
 災害時の自治体の機能は、それを支える職員集団の縮小という点から見ても低下しているといわざるを得ません。都庁職は、度重ねて警鐘してきました。私たちは、自治体労働者として、都政、職場を守り発展させるとともに、都民の生活と都民の安全を守る執行体制の確立と、そのためにも職員の労働条件の確保を求めていかなければならないと思います。
 「沈まぬ太陽」という山崎豊子の小説をご存じでしょうか。乗客・乗員の安全を求める労働組合の主張を無視し、組合破壊を進め物言えぬ職場にした結果、ジャンボ機の墜落という悲惨な事故を招いてしまうのです。労働組合の社会的役割が端的に表現されています。
 労働組合は、皆さん一人一人の意志と団結によって成り立っています。
 今春入都された皆さんが都庁職に加入し、共に歩んでいただくことをお願いして、歓迎の挨拶とします。
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