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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
 

健康 メンタルヘルス講座(44)

ストレスと付き合う
   こころとからだの健康

 12月は、風邪の流行や忘年会シーズンなど、何かと体調を崩しやすい時期ですね。そこで今回は、この時期を元気に乗り切るコツのひとつとして、「こころの健康」と「からだの健康」の関わりについて考えてみたいと思います。
 「ストレスで胃潰瘍になる」「血圧が上がる」など、精神と身体の健康には関わりがありそうだということはすでにある程度イメージがあることと思います。さらに近年、心の健康と免疫力の関係についての研究が注目されています。免疫とは、ひとことで言えばウイルスや細菌など外部から人体に入ってくる異物や、ガン細胞など体の中で発生した異物を認識して攻撃し、自分自身を守る仕組みといえます。免疫力が落ちると、この仕組みがうまく働かなくなり、風邪などの感染症にかかりやすくなるのです。ストレスがかかっているときに、風邪を引きやすかったという経験はないでしょうか?このことは実験でも実証されています。四百人ほどのボランティアを対象とした研究では、日々の生活の中でストレスが強いと感じている人ほどかぜの症状を起こしているという結果が得られています。また、連れ合いを亡くす前と亡くなった後では、免疫細胞のTリンパ球が低下している、など、ストレスと免疫低下についてはさまざまな報告がなされています。
 また、逆の視点から、「笑うこと」の効果についても徐々に注目されるようになってきました。笑うことで免疫力が上がる、血糖値が下がる、など様々な研究報告がなされています。笑うときに動く筋肉にマッサージ等で刺激を与えることでも効果があるとの報告もあります。「笑うヨガ」という新しいスタイルのヨガも注目されていると言います。笑いには、人間関係の潤滑油といった役割があるのみでなく、ストレスを感じるときこそ笑顔を作ってみることで、自分自身の体の健康維持を助けることにもつながるのかもしれません。


(産業医の立場から 富田 絵梨子)

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