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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
 

健康 メンタルヘルス講座(42)

ストレスと付き合う
   ストレス対処のための方法論は

 前回は、ストレスを受ける側のものの見方、考え方もストレスとうまく付き合うためには重要であるとお話しました。それでは、実際にストレスと「うまく」付き合っていく方法論はあるのでしょうか?
 実は、皆さんは、人生経験を重ねていく中で、それぞれ自分なりのストレスと付き合うやり方を身につけています。このストレスへの対処行動は、大抵はいくつかのパターンに分けて考えることができます。
 ストレスの元となる問題を解決しようとしたり、そのための相談を行うパターン、問題を見る視点を変えて、ストレスを軽くしようとするパターン、気分転換をするパターン、問題について対処するのを一時的に避けたり、忘れておこうとするパターンなどがあると言われています。「自分のパターンはこれだな」と思い当たることもあると思います。

こころを元気に保つために
 前回お話した首尾一貫感覚と、ストレス対処行動との関係に着目した研究では、積極的に問題を解決したり、問題の解決のための相談をしたり、あるいは問題の見方を変えて対処するといった行動パターンは、首尾一貫感覚が高い人で多く見られるという結果がありました。
 ストレスとうまく付き合っていく方法論として、気分転換をしてストレス発散をするというだけでなく、ストレスの根本原因を解決するために行動することも、大切な考え方なのです。仕事のストレスがたまった時にも、「嫌なことは忘れて気分転換」だけではなく、「どう解決すればよいのか相談する」「周りに応援を求める」といった発想も、こころを元気に保つためには非常に重要なのです。


(産業医の立場から 富田 絵梨子)

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