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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
 

健康 メンタルヘルス講座(39)

5月病かなと思ったら

 4月、新しい職場、新しい仲間との仕事。気分一新で張り切って過ごした一ヶ月、ゴールデンウィークで一息ついたと思ったら、何だか調子がおかしい…。朝起きるのが辛く、なかなか仕事場に足が向けられない。仕事のやる気が起きない、集中できない。食欲がわかない、疲れやすい。仕事のことを考えると頭痛やめまいがする、下痢をしてしまう…。
 大学に入りたての学生に5月頃に見られる症状として、一般に知られるようになった「五月病」。近年では、新社会人にも同様の症状が見られることが増えてきているようです。新社会人の場合は、新人研修などが終わって実際の仕事をはじめた後の6月頃に症状が出ることが多いため、新五月病または「六月病」と呼ばれることもあります。
 この「5月病」「6月病」、正式な医学用語ではありません。しかし、似たような症状で相談に来られる方は、新入生や新社会人だけではなく、実は決して少なくないのです。よくよくお話をしてみると、きっかけは様々です。転職、職場異動、なかには結婚して間もない方、子供が独立したことがきっかけだったとおっしゃる方もいます。
 実は、人にとって、生活や仕事の環境の大きな変化はそれ自体がかなりのストレスだと言われています。新しい環境へ向かい合い、適応して行くことには大きなエネルギーが必要なのです。新しい生活に夢中でいる間は何ともなくても、それがひと段落する頃に、知らず知らずに蓄積されていた心身の疲れが出てきて、様々な不調となって現れることがあるのです。
 そんなときには、無理は禁物です。新しい環境に真剣に向き合い奮闘するからこそ疲れが出るもの。ここまでがんばった自分を認めて、少しペースダウンをしてみましょう。新しい人間関係や仕事など、早く慣れようと焦ってしまう時期だからこそ、あえてゆっくりマイペースに目標設定していくことが、このような症状を長引かせないコツです。
 「大きな環境変化の後は、無理は禁物!」

(産業医の立場から 富田絵梨子)

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 今回からメンタルヘルス講座は新しく常勤の産業医に就任されました富田先生の執筆になります。

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