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こんな職場、こんな仕事(第62回)
安心して働ける職場を
都立学校支部 調布南高校
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左から高埜さん、市川さん |
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改修中なので文化祭の垂れ幕も折っています |
京王多摩川駅から徒歩3分、大規模改修中だと一目でわかる調布南高校が見えてきました。大型車が頻繁に出入りし、工事とともに高校生活を送る生徒は大変です。また、そこで働く職員も、日々の通常業務以外に、改修に伴って発生する様々な事に対応しながら仕事をしています。
組合員は3名います。今回、用務職の2名、高埜(たかの)さんと、支部執行委員の市川さんにお話を伺いました。
用務職の委託がすすむ
事務効率化の名目で学校経営支援センターができて3年、「事務室」が「経営企画室」に名称変更されました。石原都政のもと教育現場では、選択と集中が進行しています。事務職は6名から4名に減らされ、仕事の量は増え、大幅な負担増になっています。
用務職の退職不補充方針のもと、民間委託が導入されて9年になります。結果、定時制99校、寄宿舎(特別支援校含む)11校が民間委託され、4年前から始まった全日制高校の完全民託は68校に順次導入され、さらに進められます。
委託形態は、派遣でなく請負での契約なので、現場で直接作業指示ができないシステムです。そのため導入校では弊害が目立ちます。学校で働く民間委託の方たちが悪いのではありません。民間に委託するということで、教育現場でのサービス低下と安い労働力・不安定雇用を生む仕組み、まさに官製ワーキングプアが進行中なのです。 |