こんな職場、こんな仕事(第60回)
今こそ都民に喜ばれる都営住宅の建設を
住宅支部 西部住宅建設事務所
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左から伊吹副分会長、島田支部執行委員、松寺分会長、笠松書記長 |
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新規建設戸数の推移 |
立川駅から歩いて15分位の、都営住宅の建替事業を行っている都市整備局西部住宅建設事務所を訪ねました。南北2つの事務所が合併し、この庁舎に移転してきて2年4ヵ月になります。
「エレベーターのない状態で移転し、庁舎改修で工事の騒音・振動・ほこりの中で仕事をしてきた」と分会長の松寺さん。
住宅局時代は、建替事務所は東部、西部、南部、北部と四事務所体制でしたが、現在は区部の東部、多摩地域の西部の2事務所に縮小されました。
応募は高倍率 新規建設ゼロが9年間続く
石原知事になってから都営住宅の新規建設はゼロ、元戸数から増やすことのない建替事業となりました。都営住宅の総戸数は26万戸を切り、住宅募集では、需要があるにもかかわらず、空家公募だけになりました。
都民に不満の供給方式と間取りで職員は苦労
世帯人数によって提供する住宅の間取りが決まっています。単身世帯は1DKで約32平方メートル、2人世帯は2Kで37平方メートル、2DKは3人世帯、3DKは4人以上世帯で、広い住宅から狭い住宅への移転に対する居住者からの不満が多いことが悩みの種です。都営団地のほとんどが1人、2人世帯で、単身世帯は高齢者が多く、1DKの間取りは、6畳、台所、浴室浴槽で、「ベッドを置いたら介護スペースがない、家族も泊れない」と苦情を言われます。2Kも非常に評判が悪く、これまで3千戸位建設しましたが、和室6畳、食事テーブルの置けない台所、4畳程度の板の間です。石原知事のコスト縮減の結果がもたらしたものです。 |