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伊ヶ谷地区海上より見る三宅島
伊ヶ谷地区海上より見る三宅島 撮影2003年4月10日三宅支庁提供
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都庁職新聞
 

こんな職場、こんな仕事(第58回)

業務開始から20年 青果・花きの取扱量全国一

中央市場支部 大田市場

左から田口忠則会計、森田良之書記長、千葉守の助分会長、岩谷圭二副分会長
左から田口忠則会計、森田良之書記長、千葉守の助分会長、岩谷圭二副分会長
中央卸売市場大田市場

 大田区の海縁の広大な埋め立て地に開設された東京都中央卸売市場大田市場を訪問しました。
 1989年から青果部・水産部の業務が、1990年から花き部の業務がそれぞれ開始となり、東京を始め、近県三県にわたり、商品の供給が可能な施設規模・取扱量とも巨大な市場としてその存在を揺るぎないものにしています。
 中央市場支部大田分会の分会長の千葉さん、書記長の森田さんに青果・水産・花きのそれぞれの棟を案内していただきました。

メロンといえば大田市場

 青果棟では午前6時50分から開始される「せり」を見学させていただきました。とくにここでのメロンの「せり値」が全国のメロン相場に影響を与えるとのことですが、売買参加者の皆さんは緊張感も見せずに慣れた手つきで対応していました。特にせり人の中心人物らしい人はこの道50年のベテランらしく風格と威厳が感じられていました。私たちの口にすることはほとんどない最高級メロンや、この時期にという思いが先に立った「サクランボ」も鎮座していました。

 


全国一の市場を職員31名で守っています

 

サクランボ
3月のサクランボ
リンゴの「せり」
かけ声のとびかうリンゴの「せり」
高級メロンの「せり」
高級メロンの「せり」
展示室の職員のみなさん
展示室の職員のみなさん
花きの端末による「下げせり」
花きの端末による「下げせり」
将来性ある花き取引だが不況下でどうなるか

 当日は「切り花」の「せり」は休みでしたが「鉢物」の、高い値から下げていく珍しい「下げせり」を見学することができました。コンピューター使用の「機械せり」で買い手は値段の下がる動きをみて瞬時に端末のボタンを押していました。
 売買参加者については、青果業は世代交代が進まないのか、高齢化が目立ちましたが、花きの「せり」参加者は年齢の若い方が多数で、女性の姿もちらほら見えました。花きについてはこれからも成長産業ではあるが、この不況下で「ぜいたく品」として家計では真っ先に切られる存在ではないかとの感想が分会長から漏れていました。

大田市場にもあります水産物部

 大田市場にも水産棟があり、まぐろ類の「せり」が行われていました。近くに魚で有名な築地市場があるためか、他の棟と比べて取扱量は多くありません。素人目にも安くていい物がそろっていました。アクセスさえ良ければ一般のお客さんも殺到するでしょう。穴場です。

分会を立ち上げて三年目

 開設準備や開設後の繁忙さに追われて分会の立ち上げが遅れ、3年前に、発足しました。中心となる分会長・書記長を若い副分会長と会計が支えて組合員27名が団結して分会活動を進める姿はうらやましくもあり、今後の活動に期待を抱かせます。

安心・安全な食料供給のために

 大田市場では商品の事故物件に立ち会い、証明書を出すための早朝5時からの業務や、公正な取引の維持等のための各種統計資料の作成・公表があります。
 また、年間2万6千人を超える見学者の展示室での案内や市場内見学の対応など、様々な業務があります。とくに大田区内の小学校では児童の社会見学として全校が訪問し、元気すぎる児童の安全を守るための苦労が話されました。
 都民の大切な「食」に携わる仕事ですが、開場時に18名いた都直営の巡視が6年前にゼロとなったのをはじめ、定数が削減されてきました。売買参加者だけで3千人を超える巨大施設を31名で運営・管理・維持することは至難の業です。
 商取引の自治を犯すことなく、「公正な価格の決定と取引の明確化」、「価格と品質の安定化」、「保健衛生上の効果」、「事故防止」を心がけて職員の皆さんは精一杯努力をしていました。

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