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こんな職場、こんな仕事(第56回)
本は栄養のかたまりです
教育庁支部 都立中央図書館
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「製本室」の役割語る真野さん
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図書館はみんなの宝
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有栖川宮記念公園のなかに100年の歴史を誇る都立中央図書館があります。蔵書は156万冊で、閑寂な環境の良さやスペースが広く使い安く、ファンも多いと聞きます。今回は、資料保全室(製本室)を訪ね、司書で本の修理に携わる真野さんにお話しをうかがいました。
技術の継承にむけ体制づくりを今すぐに
国会図書館のほかには、製本作業をする図書館は中央図書館だけとなりました。鈴木都知事時代に、都の方針として「製本職」について定数ゼロが言い渡されました。当時は製本職の方が7名おりましたが、その後は製本職の方が退職されても、職員は補充されずにきています。今までその方達に依拠して、仕事を続けてきました。もう1年たつと継承できないという時に「製本をやってほしい」と真野さんに声がかかり、今にいたります。
資料保全室(製本室)には担当係長(事務)の定数があるだけで、実際に作業を行うための定数はついていません。製本室の体制づくりは館にとっても、大きな課題です。
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